これは本当の話です。
1回のブリーチでできる髪色とされているヘアカラーを信じすぎないで下さい。
こんにちは!
美容院Rで美容師をしているRISAです。
今回の記事では、「ブリーチ1回で出来る髪色」について詳しくお伝えします。
1ブリーチで出来る髪色の例や、美容院でどのようにオーダーすれば良いか、そしてブリーチ後の髪のケアについて知りたいと思っている方に役立つ情報をまとめました。
これから髪色を変えたいと考えている方、是非最後までお読みくださいね。
ブリーチ1回でどのくらい明るい髪色にできる?
ブリーチ1回でできる髪色は、明るさの単位で表すと14~15レベルの髪色です。
以下の写真は、当店のお客様でブリーチ1回でヘアカラーさせて頂いた例です。
実は、髪質によって明るくなりやすい人、なりにくい人がいて、1回のブリーチでものすごく明るい髪色にできる人もいれば、あまり明るくできない人もいます。
黒髪からブリーチをする場合、【髪が細くて柔らかい人は明るくなりやすく、髪質が太くて硬い人は明るくなりにくい】という傾向がありますが、実際に1回のブリーチでどのくらい明るい髪色にできるのかは、美容師でも染めてみるまで分からない部分があるんです。
他にも、ブリーチ1回+全く同じカラーで染めたとしても、黒染めをしている部分が残っているかどうか?で仕上がりが変わります。
以下は、1ブリーチ+ほぼ同じ調合のアッシュ系ヘアカラーで染めているのに仕上がりの髪色が違う例です。
ブリーチ1回では明るい髪色にできない人
以下に該当する人は、ブリーチ1回では思い通りの髪色に出来なかったり、またはブリーチそのものが出来ない可能性が高いです。
- 黒染め、白髪染めをしている人
- 縮毛矯正をしている人
- 髪が痛みすぎている人
黒染めや白髪染めをしている人は、髪の中にかなり濃くヘアカラーの色素が入っているため、1回のブリーチではあまり明るくできません。
ミルクティーなどの赤味のないハイトーンカラーにする場合には、2回3回とブリーチが必要になる可能性が高いです。
また、縮毛矯正をしていたり、髪が痛みすぎている場合には、ブリーチをすることができません。
(できないことはないのですが、かなりの高確率で悲しい結果になるのでオススメしません)
また最近では、インスタグラム等で「ブリーチ1回です」と、すごく綺麗なミルクティー系の髪色を載せている美容師もいますが、画像修正で明るさを加工していたり、特別明るくなりやすい髪質の人を選んで掲載している場合もあるので気をつけてください。
1回のブリーチで希望の髪色にできない場合は、2回目のブリーチをするしかありません。
ブリーチ1回で染めたお客様事例集
1ブリーチでミルクティー系ヘアカラー
女性らしい柔らかさを出してくれるミルクティー系ヘアカラーは、ブリーチカラーの中でも特に人気の高い髪色です。
外国人風の髪色にしたい人、初めてブリーチに挑戦する人にもオススメですよ!
1ブリーチでピンク系ヘアカラー
ブリーチ後にピンク系で染めているデザイン。
このお客様は、通常の染毛剤で染まいるためナチュラルなピンクに仕上がっています。
ヘアマニキュアなどで染まると、さらにビビットなピンクにすることも可能です。
1ブリーチでアッシュ系ヘアカラー
ブリーチ後にアッシュ系で染めたダブルカラー。
このカラーのポイントは、ブリーチの時間を置きすぎないことでナチュラルさや色落ち時のヤンキー感を軽減することで、大人世代のお客様におすすめです。
1ブリーチでレッド系ヘアカラー
ベースは11トーンのナチュラルブラウン+全体にブリーチで細かくハイライトを入れてレッドをオン。
赤系のカラーは全体をブリーチしなくてもこれくらい綺麗に仕上がりますよ。派手髪に挑戦するならイチオシ。
1ブリーチでデザインカラー
1ブリーチ+サイド~襟足にイエローでデザインカラーを入れたスタイル。
ベースはブリーチしただけの色味を生かしつつ、トナーカラーをサッと入れて嫌らしいギラギラ感を抑えています。
ブリーチをするメリットとデメリット
今回初めてブリーチに挑戦しようと思っている
という人がいましたら、必ずブリーチの良い面、悪い面を知っておきましょう。
- できる髪色の幅が広がる
- 次回以降も色々な髪色に挑戦しやすい
- 透け感のある髪色で自分らしさを表現できる
- 髪がダメージする
- 髪の手入れが大変になる(ドライヤー、ヘアケアなど)
- ブリーチした部分には縮毛矯正やパーマができなくなる
私自身もブリーチを何回もしてきたのですが、「今回はアッシュにして次回はピンク入れてみよう」といった感じでブリーチしている時は、次どんな髪色に挑戦しようかなと考えるのが本当に楽しい!
ヘアカラーを最大限に楽しめるのがブリーチの良さです。
一方で、先ほどもお伝えした通りブリーチをすると縮毛矯正や髪質改善メニューなどができなくなってしまいます。
定期的に縮毛矯正などをしている人は、ブリーチを取るか、縮毛矯正をとるか、よく考える必要があります。
1ブリーチでイメージ通りの髪色に近づくためのオーダーポイント
ポイントは3つあります。
- 過去の施術歴を正確に伝える
- なりたいヘアカラーを写真を見せて伝える
- ブリーチの得意な美容師にお願いする
ひとつひとつ説明しますね!
過去の施術歴を正確に伝える
初めていく美容院でブリーチをする場合、過去のカラーやパーマの履歴を美容師に伝えるようにしましょう。
とくに、【黒染め・かなり暗く染めていた・縮毛矯正・ストレート・デジタルパーマ】の経験の有無はブリーチの施術や仕上がりに大きく影響するため、必ず伝えるようにしてください。
万が一、美容師が気づかずに縮毛矯正している髪にブリーチをしてしまった場合、髪が傷んでチリチリになってしまう等のケースがあるのですが、過去の施術歴を伝えるだけでこういった施術トラブルは防げます!
覚えておいてくださいね。
(自己申告しなくても、美容師の方から「○○ヶ月くらい前に縮毛矯正しましたか?」と尋ねてもらえる場合が多いですが、念のため)
なりたいヘアカラーを写真を見せて伝える
口頭ではなく、必ず写真を見せてあなたの頭の中のイメージをビジュアルで美容師に伝えるようにしてください。
なぜなら、明るい髪色にする時は、お客様と美容師のイメージのすり合わせがすごく大切だからです。
例えば、ミルクティー系のヘアカラーの中にも、いくつもの種類があり、あなたの思っているミルクティーと美容師が思っているミルクティーが一緒とは限りません。
赤味の全くないシアーアッシュ系のミルクティーと、ピンクが少し入ったメルティブラウン系ミルクティーでは、イメージが180度変わってしまいます。
あなたの思い通りのブリーチカラーにするために、事前に写真を用意しておきましょう。
ブリーチの得意な美容師にお願いする
ブリーチは繊細かつ高度な技術が要求されるカラーですので、経験豊富な美容師にお願いするのが良いでしょう。
最近では、美容師も【ショートカット専門】【髪質改善専門】【ハイトーンカラー専門】など専門分野に特化した美容師がたくさんいます。
行きつけの美容院がない・新しくサロンを探しているという人は、ブリーチなどのハイトーンカラーを得意としている美容師を探してみてください。
ちなみに私は…
明るい髪色にしてみたいけど、白髪もあるし、目立ちすぎても困るのよね~
という大人世代の女性に品のあるブリーチカラーを提案するのが得意です😊
ブリーチ後のケア方法
ブリーチ後は髪色はもちろんですが、髪の健康状態も大きく変わっています。
そこで、ブリーチ後のケアのポイントをいくつか紹介しますね。
ブリーチ剤の選び方
ブリーチ剤にも色々と種類があるのをご存知でしょうか?
- とにかく髪色を明るくすることに特化したブリーチ
- 髪をダメージさせないことに特化したブリーチ
などがあり、髪の状態や希望の髪色にあわせて美容師は使い分けています。
ほぼ全ての美容師が、お客様の希望の髪色を実現することに加えて、ダメージを最小限に抑えることを念頭にブリーチ剤の種類を選定しますので、ブリーチ剤の選び方は美容師にお任せでOKですよ。
お客様が見てほしいポイントは、美容師からきちんと説明があるかどうか?です。
- 今の髪の状態の説明
- どんなブリーチ剤を使うのか、そのブリーチ剤を使う理由
- どんなプロセスでカラーしていくのか
など、もれなく説明してくれる美容師は、お客様に寄り添える良い美容師だと判断できます。
逆に、あまり説明のない美容師は、「黙って俺に任せておけ」的な職人気質の人が多い印象です。
適切なシャンプー・トリートメントの選択
髪をブリーチした後、髪は乾燥しやすくなります。
そのため、保湿力が強いシャンプーやトリートメントの選択が非常に重要です。
アミノ酸ベースのシャンプーを使うと、髪を優しく洗いながら必要な油分を保護してくれますよ。
さらに、ブリーチした髪の色を長持ちさせたい場合は、ヘマチンなどの色落ちしにくい成分を含むシャンプーやブリーチ用のカラートリートメントの使用がおすすめです。
これにより、カラーリングした美しい色をより長く楽しめます。
美容師経験上、ブリーチ後のホームケアをしっかりするかどうかで、髪の状態や色持ちがかなり変わることが分かっています。
綺麗な髪色をより長く楽しみたいなら、シャンプーやトリートメントにもこだわってみてくださいね😊
髪の乾かし方について
ブリーチ後のホームケアで特に気をつけたいのが、シャンプー後の髪の乾かし方です。
というのも、ブリーチで髪がダメージしていることに加えて、濡れた状態の髪はキューティクルが開きやすくなっているため、少しの摩擦で傷んだり、切れたりしてしまいます。
そこで、ブリーチ後のダメージを少しでも防ぐ乾かし方を紹介します。
- タオルドライはゴシゴシこすらず、優しく押さえるように
- お風呂から上がったら、すぐに髪を乾かす
- 乾かす前に洗い流さないトリートメントを使う
- 髪が絡まっていたら、クシやブラシで優しくとかしてからドライヤーをする
- 根元から毛先に向かってドライヤーの風をあてる
以上5つのポイントをおさえるだけで、ブリーチ後の髪をダメージから守れます。
美しい髪色をキープするために実践してくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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