白髪染めでも綺麗なアッシュカラーにできる方法|美容院でのカラーリング事例も紹介

白髪染めで綺麗なアッシュにする方法 アイキャッチ画像1

クールで洗練された印象の髪色になれるアッシュ系ヘアカラー。

白髪があるけど、アッシュカラーにしてみたいと思う人も多いですよね!

結論からお伝えすると、
白髪染めでもアッシュ系の髪色にすることができます😊

でも…「アッシュで染めているのに、いつも普通の茶色になってしまって綺麗なアッシュにならないよ!」という人もいるのではないでしょうか?

そんな人は、ぜひこの記事をご覧いただき【白髪染めでも綺麗なアッシュカラーになれる】ことを知ってくださいね。

アッシュ系のカラーを綺麗に出すコツにも関係しますので、まずはじめに「アッシュカラーで染めても黒っぽくなったり、ただの茶色になってしまう」という人の疑問を解決させて頂きますね✨

白髪染めで綺麗なアッシュにならないのは色素の問題

アッシュカラーとは、灰色がかった青色のこと。

綺麗なアッシュにならないのは、白髪染めの色素に原因があります。

というのも、グレイカラー(白髪染め)と、ファッションカラー(おしゃれ染め)とでは、同じアッシュカラーでも色素がまったく違うのです。

具体例として、ここからは美容院用のヘアカラーチャートを見ながら解説しますね。

白髪染めのアッシュとファッションカラーのアッシュの違い

ヘアカラー おしゃれ染め(ファッションカラー)のアッシュ

ファッションカラー(おしゃれ染め)のアッシュは、グレーがかった青みがはっきりと感じられます。

美容師ではない人にも、青っぽい色とかグレーっぽい色というのがハッキリ伝わるはずです。

ヘアカラー 白髪染めのアッシュ

対して、グレイカラー(白髪染め)のアッシュは、やや青みのあるこげ茶色。

「これがアッシュ?暗い茶色じゃないの?」と思った人もいるのではないでしょうか?

ヘアカラー 白髪染めのアッシュとおしゃれ染めのアッシュの比較

白髪染めとファッションカラー(おしゃれ染め)のアッシュを比較してみると分かりやすいですが、白髪染めのアッシュにはそれほどアッシュじゃないんです。

これが【アッシュカラーで白髪染めしても黒っぽくなったり、ただの茶色になってしまう】理由です。

「ファッションカラーくらいアッシュが濃い白髪染めってないの?」

と疑問に思うかも知れませんが…

実は、白髪は黒髪に比べて染まりにくい性質をもっているため、茶色の染料を多くしないと白髪が染まりません。

そのため、白髪染めは、どうしても茶色に近い色になってしまいアッシュの色味を表現しにくいのです。

「じゃぁ、どうすれば白髪染めで美しいアッシュカラーに染られるの?」

お待たせしました!
ここからは実際のお客様の例も挙げながら、白髪染めでアッシュを鮮やかに出す染め方を紹介していきます。

白髪染めで鮮やかなアッシュカラーを実現する方法

私を含む多くの美容師は、次の2つのテクニックを使い、白髪のある人でも綺麗なアッシュカラーに染めています。

  1. 根元を白髪染め+中間~毛先をファッションカラーで染める方法
  2. ブリーチでハイライトを入れてからアッシュカラーで染める方法

ひとつひとつ詳しく解説しますね。

1.根元を白髪染め+中間~毛先をファッションカラーで染める方法

お客様のヘアカット1-2
<仕上がりイメージ>

根元(新しく白髪が伸びてきている部分)を白髪染めで染め、残りの中間~毛先をファッションカラーで染めます。

また、40代の方の中には、白髪があるのがフェイスラインだけという人も多いので、そういう人はフェイスライン周りのみを白髪染めで染めます。

この染め方で2回、3回とアッシュカラーを重ねていくことで、ベースの髪色がアッシュ寄りになり、綺麗なアッシュを出しつつ白髪も染めることが可能になります。

白髪染めで暗い髪色になっている人も、明るめのファッションカラーで染めていくと徐々に明るくしていくことが可能です。

料金目安:カット+カラーで10,000~15,000円。*サロンによって異なります

2.ブリーチでハイライトを入れてからアッシュカラーで染める方法

カスタマーボイス sakaguchi5
<仕上がりイメージ>

1の方法で可能なアッシュカラーよりも、より鮮やかなアッシュカラーにしたい、髪色に透明感を出したい、ガラッとイメチェンしたい時に用いる方法です。

ブリーチで明るい毛束を作ることで、より明るく、鮮やかなアッシュで、立体感のあるヘアカラーにすることができます。

ハイライトの部分のみをブリーチするので、ダメージも抑えながら髪色を明るくできる染め方です。

また、暗い髪色から一気に明るくしたい人にも提案させて頂いてます。

料金目安:カット+カラーで20,000~30,000円。*サロンによって異なります


めちゃくちゃ大事なポイント

方法1、2どちらにも共通するのは、1回で完璧を求めすぎずに回数と、ある程度の期間をかけてアッシュカラーにしていくことがポイントだというところです。

白髪染めでアッシュカラーを実現するためのポイント:ベースカラーを整える

白髪のある人のヘアカラーのクオリティーを上げるために必須なのが、髪の土台(ベースカラー)を整えること。

ベースカラーというのは簡単に言えば、【ヘアカラーをして1~2ヶ月経過してカラーが退色したときの髪色】を指します。

このベースカラーが整っていれば、アッシュだけでなく、グレーアッシュ、マットベージュなど寒色系ヘアカラーも綺麗に出すことができます。

ガーデンボタニカ 使用後2

例として、ヘアカラーが抜けたときに上記の写真のような髪色になるのであれば、次回のヘアカラー時にアッシュカラーが綺麗に入りやすいベースの状態だと判断しましょう。

例よりも暗い、黒い髪色だという人も焦らずに少しずつ髪のベースを整えていけば、次々回かその次くらいには綺麗なアッシュカラーにできる可能性が高いです。

急がば回れ。ですよ😊

白髪染めで綺麗なアッシュカラーにするためにやってはいけない注意点:セルフカラーはしない

白髪に悩む女性のイメージ画像18

↑これ絶対に辞めてください😣

百歩譲って、前回染めた部分に絶対に白髪染めを付けず、白髪の部分だけにカラー剤を塗布できるならOKですよ?

でも、セルフカラーでそんな綺麗に塗り分けできるわけないんです!

白髪染めでアッシュを美しく表現するためには、髪の土台、ベースの状態が非常に大事という話をお伝えしましたが、セルフカラー1回で作りあげてきたベースが台無しになります。

中間や毛先の部分に白髪染めがついた瞬間、ジ・エンドです。

料理で例えるなら、最後の味付けで塩と砂糖を間違えるようなもの、また1から作り直すしかなくなります。

悲しい思いをしなくて済むようにアッシュカラーをご希望の方は、セルフカラーは控えて頂ければ…!と思います。

白髪染めと白髪染めトリートメント1
市販カラーは手軽だけどアッシュカラーには不向き
誤解しないで欲しいのですが…

私は市販ヘアカラー、セルフカラーを否定はいたしません。

白髪が染まればOKなんです!
という人は市販カラーで自分で染めるのも全然良いと思っています。

ただし、今回のように希望の色味がある、髪色にもこだわりたい。という人はセルフカラーでは思い通りの仕上がりにすることは難しいでしょう。

ご自身の希望とよく照らし合わせて選んでくださいね😊

40代、50代、60代別おすすめアッシュカラー

年齢を重ねるごとに気になる白髪ですが、白髪染めもおしゃれに楽しみたいですね。

アッシュカラーは、大人の女性にぴったりの上品で洗練されたカラーです。

40代、50代、60代と進むにつれ、似合うアッシュカラーのニュアンスが少しずつ変わります。

大人の女性がアッシュカラーでおしゃれな白髪染めを楽しむためのポイントを紹介しますので、参考にしてください。

40代におすすめ:透明感アッシュ

カスタマーボイス watanabe5

【40代におすすめのアッシュカラー】

40代には透明感のアッシュカラーがおすすめ。

このカラーは白髪をしっかりカバーしつつ、肌色を明るく見せてくれます。

職場でもプライベートでも違和感が出過ぎず、ちょうど良い明るめのアッシュカラーです。

50代におすすめ:大人グレーアッシュ

お客様のヘアカット1-2

【50代におすすめのアッシュカラー】

50代におすすめなのはアッシュグレー+隠し味的にラベンダーカラー。

品とツヤを大事にしながら、白髪を馴染ませ自然な仕上がりが魅力です。

上品な雰囲気を加えつつ、おしゃれ感もしっかりキープしてくれます。

60代におすすめ:明るめのアッシュで若々しい髪色に

白髪染めのアッシュ お客様の事例1

【60代におすすめのアッシュカラー】

60代は、白髪も増えてきて白髪染めをするとどうしても暗いイメージになりがちです。

そんな方にぴったりなのが明るめアッシュです。

若々しい雰囲気を出しつつ、まるでパリジェンヌのようなオシャレな印象に。

また、肌色やよく着る服装とのバランスを考えることが大切ですので、美容師と相談しながら自分に合ったアッシュカラーを見つけていきましょう^_^

白髪染めでアッシュカラーを長持ちさせるコツ

白髪染めと白髪染めトリートメント1

大人女性がアッシュカラーを長く楽しむための秘訣は、適切なシャンプー・トリートメント選びと定期的なカラーサイクルです。

アッシュカラーは色落ちしやすい特性があります。

そのため、色落ちを防ぐケアと、色が落ちきる前に染め直すことが大事です。

普段のヘアケアにおいて、「カラーヘア専用」や「低刺激」のシャンプーやトリートメントを選ぶことで、染めた髪を優しく保護し、色持ちを良くすることができます。

また、美容院で2ヶ月に1回ヘアカラーの入れ直しを行うことで、アッシュカラーが長持ちしやすい状態を保つことが可能です。

この2つのポイントをしっかりと押さえることで、白髪染めでもアッシュカラーを長く、おしゃれに楽しむことができます。

実際のカラーリング例と口コミ

どうしても重たく暗く見えやすい髪色に見えやすい白髪染め。

でもアッシュカラーなら、白髪染めでも軽ろやかなイメージや透明感を出すことが可能です。

ここからは、実際にアッシュカラーで白髪染めをした事例を写真つきで紹介しますね。

美容室でのアッシュカラーリングの実例

撮影:美容院R
協力:お客様のみなさま

実際にアッシュカラーにしてみた人の口コミ

当店(美容院R)で白髪染めをさせて頂いているお客様の声を紹介させて頂きます。

カスタマーボイス otani5

Oさん(60代)

正直、自分だけではこんなヘアカラーにするなんて思いつきませんでした。

でも、絶対に似合うからとオススメして頂き、はじめて明るい髪色にしたところ…周りからすごく好評だったんです!

職場、友人、街を歩いていて知らない人からも「素敵な髪色ですね、どちらでされているの?」と声をかけられました。

それ以来、ずっと明るい髪色にしてもらってます。

あと、明るい髪色にすると白髪が伸びてきても目立ちにくいのが私の中で新発見で、気に入っているポイントです。

「また白いの出てきた…染めないと」と感じていたのが、「次はどんな髪色になれるかな?」と毛染めをするのが楽しみになって本当に良かったと思ってます。

まとめ

いかがでしたか?

白髪染めでも綺麗なアッシュカラーにすることは可能です。

ぜひ白髪染めの得意なヘアサロン、美容師さんを見つけて理想の髪色を手に入れましょう。

また、この記事で知って頂いた内容【白髪染めのアッシュは1回で結果を求めすぎず、回数を重ねて作りあげていくカラー】だということを知ってますよ😊と美容師さんにも伝えてみてください。

そうすれば美容師もよりスムーズにカラー技術に入っていけるので、結果的にお客様の満足度も上がると思いますよ!

最後までお読みいただきありがとうございました!

あなたが素敵なヘアカラーになれますように。

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このページの監修者

ヘア&ヘッドスパサロン R

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