「なんか…この髪型、似合ってない」そんな風に感じたこと、ありませんか?
ふと鏡を見たとき、昔はしっくりきていたはずの髪型に、なんとなく違和感を覚える。
「老けて見えてるかも?」
「いや、かといって若作りも違うし…」
――そんな風に、自分の髪型にちょっと迷いが出てきたら、それは“今の自分”をちゃんと見つめている証拠。
60代って、若さを無理に追いかけるわけじゃないけど、かといって”年相応”のひとことで片付けたくもない。
だからこそ、「今の私に似合う髪型ってなんだろう?」って悩むのは、すごく自然なことなんです。

こんにちは。
美容院RのHACHI(ハチ)と言います。
安心してください。
同じような気持ちを抱えたみなさんが、“新しい自分らしさ”を見つけ、また思いっきりお洒落を楽しんでらっしゃいます。
あなたにも、そんな出会いが、きっとすぐそこに待っています。
60代女性が避けたいNGな髪型7選
「あれ、なんか老けて見える…?」を回避するために。
年齢を重ねたからこそ、“似合う髪型”の少しずつ変わってきます。
でも、何が合って何が合わないのか、自分では意外と分からないもの。
ここでは、これまでたくさんの女性の髪と向き合ってきた私たち美容師の視点から、「できれば避けた方がいい」髪型の特徴を7つ、ご紹介します。
①重すぎる前髪

顔全体が暗く見えてしまうリスク大。
厚く重い前髪は、顔に影を作りやすく、シワやたるみが強調されてしまうことも。
特に60代以降は“明るさ”と“軽さ”のバランスが印象を大きく左右します。
ただし、ぱっつんボブのようなアーティスティックなスタイルが似合う方は例外。ポイントは”自分の個性と調和しているか”です。
②長さだけキープしたロングヘア

髪は伸ばすだけでは、綺麗に見えません。
ロング=女性らしさと思ってキープしていても、パサつきやダメージが目立つと逆効果。
ロングを楽しみたいなら、日々のケアはマスト。髪に手をかけてこそ、その長さが“美しさ”として映えます。
③明るすぎて“品”のないヘアカラー

明るさではなく、“品”が大切。
実は明るい髪色そのものがNGなわけではありません。
白髪をぼかすのにも使えるし、肌色を華やかに見せる効果も。
でも、色落ちして黄色っぽくなるなど“品がなく見える色”は避けたいところ。
色選びとアフターケアで、明るさと上品さは両立できます。
④昔のトレンドをそのまま引きずった髪型

“懐かしい”が“古くさい”に見えることも。
トレンドは巡るもの。でも、80年代のボリュームパーマやシャギーをそのまま今に持ってきてしまうと、逆に老け見えの原因に。
今の自分とバランスのとれた“今らしさ”のあるエッセンスを取り入れることが大切です。
⑤自分に合っていない暗い白髪染め

“隠すためのカラー”が逆に印象を重たくすることも。
暗めのトーンが似合う方もいますが、全員に合うわけではありません。
明るめが似合うのに「白髪を隠すため」に無理して黒っぽく染めてしまうと、顔色がくすんで見えたり、重たい印象に…。
“染める”よりも“活かす”という発想に変えると、ぐっとおしゃれの幅が広がります。
⑥全体が重すぎる髪型

“重厚感”と“野暮ったさ”は紙一重。
ボリュームを出したい気持ちは分かりますが、毛量が多いまま放置すると、頭が大きく見えたり、全体のシルエットがぼやけてしまいます。
大事なのは“メリハリ”。特に耳まわり・襟足・後頭部の調整が、バランスよく見せるカギです。
⑦パサついた髪の質感

髪のツヤは、あなたの“元気さ”を映す鏡。
どんなに素敵な髪型でも、ツヤがなければ「疲れて見える」印象に。
広がり、ハネ、ダメージによるチリつき…これらが重なると、“髪型”以前に“髪そのもの”が印象を下げてしまいます。
「似合わない」を知ることよりも、「私らしさ」を見つけること
60代の美容は、“我慢”の時代から“解放”の時代へ。
「こうしなきゃ」「これじゃダメ」――そんな制限の中で美容を選ぶのは、もう卒業してもいい頃です。
大切なのは、“どうすればもっと素敵に見えるか?”を、自分の気持ちに素直に探していくこと。
だからこそ、無理に若作りするより、「今の自分にフィットする」髪型を一緒に育てていきましょう。
美容師がおすすめする“60代にこそ似合う”髪型
私たちがご提案したいのは、「似合う」だけでは足りない。
あなたらしさを映す髪型です。
■顔まわりに軽さを出したレイヤースタイル

頬まわりにフワッと動きが生まれ、自然なリフトアップ効果。
輪郭も優しくカバーできて、若々しく見える魔法のレイヤーです。
■肌を明るく見せる“大人透明感カラー”

白髪を隠すのではなく、あえて活かす。
透明感のある柔らかなカラーは白髪があるからこそ、綺麗に出しやく、透明感と上品さを添えてくれます。
■短すぎないショートボブ

短くしすぎないことで“柔らかい大人の女性らしさ”を残しつつ、首まわりはすっきり。
大人の余裕を感じさせる絶妙のバランスです。
■隙間バングで目元に光を

前髪を“しっかり下ろす”のではなく、“隙間を作って抜け感を”。
お顔に光が入ることで、目元の印象が明るく、優しく変わります。
● 誰かの真似じゃなく、“私の個性”を引き出すヘアスタイル

雑誌のモデルみたいに…じゃなくていい。
あなたの魅力を、あなたらしく咲かせる。
そのための髪型を信頼できる美容師と一緒に探していきましょう。
年齢を重ねた今だからこそ似合うスタイルが、必ずある。
髪は、自分らしさを当たるもう一つの“表現”です。
あなたが鏡の前で微笑めるような、そんな髪型を一緒に見つけていきましょう。
60代は、「美しさに再会する年代」
誰かと比べるためじゃない。
若く見せるためでもない。
“私、まだまだ素敵だな”って――自分でそう思える瞬間を、少しずつ増やしていくこと。
それが、私たち美容師の本当の願いです。
「やってはいけない髪型」を知ることも大切。
でも、本当に大切なのは、“自分をもう一度好きになる髪型”に出会うこと。
あなただけの“華”を育てていく髪型を、私たちと一緒に見つけてみませんか?
最後に

「この髪型でいいのかな…?」
ふと、そんな風に立ち止まってしまう日もありますよね。
でも、どうか忘れないでください。
髪型を変えるというのは、“ただのイメチェン”ではありません。
それが、あなたがこれからの人生をもっと好きになるための、小さなスタート。
今のあなたには、今のあなたにしかない魅力があります。
それに、まだあなた自身が気づいていないだけかも知れません。
私たちを、その魅力を見つけるプロです。
そして、それを“髪”というカタチで、あなたの心にそっと灯していきたいのです。
ひとつ年を重ねるたびに、あなたはもっと美しくなる。
その旅の途中で、また鏡の前の自分に「いいね」って言える日がくるように――
心から応援しています。
このページを書いたプロフェッショナル

美容院R|スタイリスト HACHI(ハチ)
美容師歴:18年
- SBC特許カット技術 認定スタイリスト(2023年取得)
- LebeL Dream 2008ファイナリスト
- 「betters」「ダイアモンドオンライン」等にて美容コラム監修中。